コラム

出雲殿互助会ホームコラム家族葬の会場の装飾と演出

家族葬の会場の装飾と演出

更新日:2025年7月11日
大切な人との最後のひとときを、心穏やかに、そして温かく見送るために――家族葬のスタイルは年々多様化し、故人らしさを大切にする演出や装飾が注目を集めています。参列者を絞る分だけ、会場づくりに込められる想いもひとしおです。
このコラムでは、家族葬にふさわしい装飾のアイデアや演出方法について、実際の事例や傾向を交えながら詳しくご紹介します。見送る側の気持ちが伝わる空間をつくるために、ぜひご参考ください。


1.花を通じて伝える想い:祭壇と空間装飾の工夫
家族葬では、従来の宗教的形式にとらわれず、自由な装飾が可能です。その中でも多くの遺族が重視するのが「花の演出」です。故人が好きだった色や花の種類を取り入れることで、祭壇そのものが“その人らしさ”を伝えるメッセージになります。
たとえば、ガーデニングが趣味だった方にはナチュラルなグリーンと季節の花を使い、庭のような空間を演出するケースがあります。また、全体を淡いピンクやラベンダー色で統一し、柔らかい印象に仕上げることも可能です。
祭壇だけでなく、式場の入り口や会場内にも花を配し、全体に統一感を持たせることで、参列者に安らぎとあたたかさを与えます。香りや色合いまで配慮することで、感覚的にも「やさしさ」を伝えられるのです。


2. 故人らしさを映すアイテム演出
家族葬では「その人らしさ」を演出する自由度が高いことも魅力です。祭壇や会場の一角に、故人の趣味の品や愛用品を飾ることは珍しくありません。 たとえば、旅好きだった方の式では、思い出の品や旅先の写真、使用していたカメラなどを飾るケースがあります。料理好きであれば、愛用のエプロンや手書きのレシピノートが飾られ、「あの人らしいね」と温かい笑みがこぼれることも。
特に、家族や親しい人たちだけが集まる場だからこそ、こうした小さなアイテムに込められた思い出が心に響きます。「遺品」というよりも「思い出のかけら」として、丁寧に配置する工夫が求められます。


3.写真や映像でつなぐ「思い出の共有」
故人との歩みを振り返る演出として、スライドショーやフォトパネルの展示が人気です。家族葬では時間や演出に融通が利くため、写真を通じて在りし日の姿を共有することができます。
最近ではデジタル写真だけでなく、アルバムや手書きのメッセージボードを設置するケースも増えています。また、映像編集を行ってBGMとともに流すと、感情が自然にあふれ出すような演出になります。
特に、幼少期から晩年までの変遷を写真でたどることで、故人の人生が一つのストーリーとして浮かび上がります。こうした演出は、遺された者にとっての心の整理にもつながる大切な時間です。


4.音楽が生み出す癒しの時間
音楽は、言葉では伝えきれない感情を表現する力を持っています。家族葬では、故人が好きだった曲や、家族にとって特別な思い出の曲を流すことが多くなっています。
クラシックやピアノ曲など静かで落ち着いた雰囲気をつくる音楽も定番ですが、最近ではJ-POPや洋楽、あるいは故人のカラオケの持ち歌だった楽曲が流れることもあります。
音楽は会場全体の空気を優しく包みこみ、静かな涙を誘う力があります。「音」が加わることで、空間に命が吹き込まれる――そんな瞬間が、家族葬にはたしかに存在しています。


5.会食・返礼品に込める気配り
会場の装飾や演出とともに、見送る側の気持ちが表れやすいのが、会食と返礼品です。小規模な家族葬では、形式的な会食ではなく、「ありがとう」を伝えるひとときとして工夫されることが増えています。
故人が好きだった料理を取り入れたメニューや、思い出の味を再現した料理などは、家族にとっても癒しの時間になります。また、手作りの品や地元の特産品を取り入れた返礼品は、「心のこもった贈り物」として印象に残ります。
形式に縛られず、心を伝えることに重きを置く――それが家族葬ならではの優しさです。演出の一環として、こうした部分にも配慮することが、参列者の心を打つ要素となります。


6.家族葬らしい演出で記憶に残る時間を
家族葬の会場装飾や演出は、ただの「飾り」や「演出」にとどまりません。それは、人生の最後をどう締めくくるかという問いに対する、ひとつの答えなのです。
「ありのままのその人を伝えたい」「大切な人との最後の時間を心に残したい」――そんな想いが、花や音楽、写真、思い出の品に姿を変えていきます。そこに涙があっても、温かさと愛情に包まれた時間は、きっと遺された人の心に深く刻まれるでしょう。
形式にとらわれず、故人と家族の想いを大切にすることが、家族葬の真の価値です。装飾や演出のひとつひとつが、故人への何よりの贈り物になることを、私たちは忘れてはなりません。


7.斎場選びに困ったら出雲殿互助会にご相談ください
お葬式や火葬をご検討中の方は、「出雲殿互助会」にお気軽にご相談ください。
ご希望の葬儀の形式、ご予算、その他の要望を専任の相談員が詳しくお伺いし、各々のニーズに合った最良のプランをアドバイスいたします。見積もりのみのご相談も大歓迎です。



出雲殿互助会で家族葬を行う

出雲殿では、全ての葬儀場において家族葬のニーズに応じたサービスを提供しています。
小規模な式場から広さを調整可能な式場、さらには家族葬に特化した専用式場まで、設備だけでなく家族葬に適した多彩なプランをご用意しております。
24時間365日、いつでも無料でご相談を受け付けています。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
24時間
365
053-443-8883

※お急ぎの方はお電話にて直接ご連絡ください